研究紹介

2018年1月,学会での発表予定

2019年1月17日 (木) 投稿者: media_staff

技術コースの羽田です.
大学の研究室生活での楽しみであり苦しみの一つに学会発表があります.
学会に参加して研究を発表するだけではなく,さまざまなところに旅行にいけたりするという特典もあるからですね.ただ,その前には研究をするだけではなく論文の原稿を仕上げ,発表の準備をする必要があり,こちらは苦しみのひとつになるかと思います.
本研究室でもそんな苦しみを乗り切って来週には石垣島へ学会発表に旅立つ学生がいます.
一つは学部4年の白須くんの研究です.
「嗅覚と視覚の相互作用における味覚変容の検討」
あとの2件は大学院生の研究で,M1伊藤くんの発表で
「VR空間で全周囲から風を感じる為のファンの配置の検討」
M2藤田くんの発表で
「液体窒素を使った空冷式氷3Dプリンター」
です.どれも2018年度の研究のまとめなので,どのような評価が得られるか楽しみにしています.
実際の発表がどうだったかは,南の島の様子を交えてまた報告します.
(羽田久一)

2019年1月17日 (木)

【研究紹介】プロジェクションマッピングはエンタメだけじゃない!プロジェクションマッピングによる動作支援

2019年1月15日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース

本ブログをご覧の皆様,こんにちは.

メディア学部教授 菊池 です.

皆さんは「プロジェクションマッピング」というと,何を思い浮かべるでしょうか?
東京ディズニーランドのそれや東京駅でのものを思い浮かべる人も多いことと思います.

このように,「プロジェクションマッピング」というと「エンターテインメント分野」のコンテンツを想像される方が多いと思いますが,プロジェクションマッピングとは「映像を実際に存在する物体にマッピング(投影)することで,ある種の錯覚を利用して鑑賞者の印象を操作する」モノであると捉えるならば,その利用方法はなにもエンターテインメント分野に限ったものではないと思われます.

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2019年1月15日 (火)

【研究紹介】”匂い”で季節感を感じさせることはできるか?

2019年1月 6日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース

本ブログをご覧の皆様,こんにちは.

メディア学部教授 菊池 です.

本日のブログでは,菊池研究室で行った「季節感を感じさせる嗅覚刺激に関する研究 [1]」に関して紹介したいと思います.

人間には,視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の「五感」がありますが,昨今の VR ( Virtual Reality )の発展・普及に伴い,嗅覚ディスプレイの研究・開発が盛んに行われるようになってきました.
嗅覚ディスプレイとは,匂いを提示する装置のことで,映画やゲームのシーンに合わせて匂いを提示して臨場感を高めることや,電子広告と同期して匂いを発生させて新たな宣伝方法を実現することが期待されています.

皆様も一度は,テレビ番組で美味しそうな料理を見たときに「あぁ~,どんな匂いなんだろう?」っと思ったことがあるでしょう?(笑).
嗅覚ディスプレイが実現できれば,その願いが叶うわけですね!

さて我々菊池研究室では,近い将来「映像と匂いを同時に提示するコンテンツ」が実現できると考え,それに先立って「映像と同時に匂いを提示することによって,映像から受ける”季節感”を増幅させることができるのか?」ということを明らかにする研究を行いました.

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2019年1月 6日 (日)

【研究紹介】”未体験視点”を体験したらどうなるか?

2019年1月 2日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース

本ブログをご覧の皆様,こんにちは.

メディア学部教授 菊池 です.

昨今の VR (Virtual Reality) の普及に伴い,いろいろなところで「 360 度動画」を目にする機会が増えました.例えば,このような動画です.

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上記の動画も,こちらで紹介されている動画も我々「菊池研究室」が制作協力をしていますが,我々の研究室では 360 度動画を単純に制作するだけでなく,「普段人間が生活している上で体験することがないであろう映像を制作した場合,視聴者はどのようなことに関して没入感や恐怖感を感じるのか?また,そのような感性を引き起こす要因はなんなのか?」を明らかにする研究を行っています.

この研究成果は,2018年8月3日~7日にイタリア・ミラノで開催された 「 The 18th International Conference on Geometry and Graphics ( ICGG 2018 )」にて発表を行いました [1].

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2019年1月 2日 (水)

【研究紹介】”かわいい LINE スタンプ”って,どんなスタンプ?

2018年12月24日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース

本ブログをご覧の皆様,こんにちは.

メディア学部教授 菊池 です.

先日のこちらのページでも特集されているように,スマホは私たちの日常生活に欠かすことのできないデバイスとなっています.

では皆様は,スマホで一番使っている機能(アプリ)はなんでしょうか?

皆様の中には,「う~ん...LINE かなぁ~?」という人も多いのではないでしょうか?

最新の報告( 2018 年 11 月調べ)では,LINE の月間アクティブユーザ数は日本国内では 7,600 万人以上,全世界では 2 億 1,700 万人以上というデータもありますSocial Media Lab からの引用)

このようなデータからもわかるように,多くの人によって利用されている LINE ですが,その魅力のひとつに「LINE スタンプによるコミュニケーション」があるのではないでしょうか?

Stamp2

図.菊池研究室での研究成果によるオリジナル LINE スタンプ

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2018年12月24日 (月)

折り紙を3回折ってできる難しいカタチ

2018年12月23日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース

鶴田です。

12月15日に第25回折り紙の科学・数学・教育研究集会に参加してきました。この研究集会は、年に2回、東京白山で開催されています。

私は「『かげえのおりがみ』にみるシルエットと折り手順についての考察」というタイトルで発表してきました。

『かげえのおりがみ』著:笠原邦彦 は1981年に出版された折り紙のシルエットパズルが掲載されている本です。 折り紙シルエットパズルは与えられた図形を折るための折り手順を考えるパズルです。例えば、下図は「いぬ」という問題とその解答です(下図は鶴田が書き直したものです)。

Dog

この本に掲載されている問題は、「目印のある折り方」で「3回だけ折る」というルールで設計されています。目印のある折り方とは、「紙のカドとカドを合わせる」とか「フチとフチを合わせる」といった折り方のことです。

では、このような目印のある折り方だけを使って紙を何回か折ると、どんな形が現れるでしょうか?コンピュータを使ってどんな形が候補にあるかを計算すると、次のような結果が得られました(結果より抜粋)。

3fold

この候補の中から形を見立てて、オリジナルの問題を作成してみました(こちら)。ぜひチャレンジしてください!

余談ですが、このような抽象的なカタチを上手く見立てるのはとても難しいことです。今のところは人間がやらないといけませんが、近い将来はAIに見立てさせることができるかもしれませんね。

2018年12月23日 (日)

修士1年生の中間発表会開催中

2018年12月22日 (土) 投稿者: media_staff

技術コースの羽田です.
今日は修士1年生の中間発表が行われています.
ポスター形式で,それぞれの1年分の成果をプレゼンテーションする会なのですが
大盛況でなかなか話を聞く隙もないくらいです.

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1年生にとってはこれが学内で最初の研究の発表になります.このあと1年かけて修士卒業までによい論文に育てていってくれればとおもいます.
(羽田久一)

2018年12月22日 (土)

【研究紹介】紙って四角形?三角形?: 紙の皺をCGでシミュレーションする

2018年12月20日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース

本ブログをご覧の皆様,こんにちは.

メディア学部教授 菊池 です.

突然ですが...「紙」は皆様が必ずと言っていいほど毎日手にするものだと思います.この「紙」を CG で表現しようとした場合,どのようにしたらいいと思いますか?

紙も布も,CG では有限要素法(Finite Element Method:FEM)と呼ばれるアルゴリズムで計算することができます(もちろん,そのほかにも様々なアルゴリズムがあります).

FEM は,解析的に解くことが難しい微分方程式を数値解析で近似的に解く手法のひとつで,複雑な形状・性質を持つ物体を小部分に分割することで近似し,全体の挙動を予測しようとするものです.
FEM によるシミュレーションでは,(紙や布のような)モデルを細かい三角形に分割して計算を行うのが一般的です(クロスシミュレーションの例は,こちらで紹介していますので是非ご覧ください).

さて,我々の研究室ではこの FEM アルゴリズムを応用して,「書道における和紙の乾燥皺」の CG シミュレーションを行っています.

皆様の多くが,小学生の時などに「書道」を経験しているかと思います.書道で何かしらの文字を墨汁と筆で和紙(半紙)に書いたあと,教室の後ろなどに貼り出されますよね?
すると,時間が経過していくとだんだんと和紙に皺が寄っていくのを覚えていませんか?

そうです!あれです,あれ!(笑)
あの様子を CG でシミュレーションしているわけです.

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2018年12月20日 (木)

経済現象の可視化と指標化(2)

2018年12月 9日 (日) 投稿者: メディア社会コース

前回のブログでは、一国の所得や資産の分配の不均一性を視覚的に捉える、ローレンツ曲線について紹介しました。しかし、ローレンツ曲線では、その不均一性の存在や、拡大が一目瞭然であっても、それが一体どの程度なのか、定量的に把握することは困難であるという問題がありました。このため、社会において、所得分配をどの程度是正したら良いのか、経済政策を具体的に論じることができません。そこで、今回は、ローレンツ曲線をもとに、分配の不均一性を定量的に捕捉する、ジニ係数という指標化の方法について紹介しましょう。

まず、ローレンツ曲線のグラフを描きます。そして、45度線とローレンツ曲線で囲まれる半月状の面積が、45度線と横軸で囲まれる直角2等辺三角形の面積に占める割合を計算し、その値が0から1の間を取るように定量的に定義したものがジニ係数です。ローレンツ曲線の構成上の特性から、ジニ係数は0に近いほど平等性は高く、一方、値が上昇して1に近くなるほど不平等性が高くなるように作られています(3)


3

OECDの統計から、1970年代以降の欧米諸国のジニ係数の推移を見てみましょう。長期的な趨勢としては、各国とも市場原理を重視した結果、所得分配の不均一性が高まっています。しかし、米、英、日で高水準に推移する一方、デンマーク、フィンランド、スウェーデン、ノルウェーの北欧諸国では0.1ポイント強低い水準に維持されている点に注意が必要です。これは、各国の社会/財政制度が如実に反映された結果と言えるでしょう(4)


4

前回と今回の二回にわたって、ローレンツ曲線とジニ係数の、それぞれ可視化と指標化としての優れた特性について見てきました。いずれも非常にうまく考えられていることがわかったかと思います。しかし、欠点もあります。この問題に点に関しては、次回紹介しましょう。

 

(榊 俊吾)

 

2018年12月 9日 (日)

経済現象の可視化と指標化(1)

2018年12月 8日 (土) 投稿者: メディア社会コース

筆者の前回のブログで、今年度の社会経済システム学会で経済現象の指標化を議論するセッションについて紹介をしました。その報告の一つである、ローレンツ曲線は、一国の所得や資産の分配の不均一性、換言すれば平等性を可視化するべく考えられたグラフです。

まず、その作り方について簡単に紹介しましょう。横軸に所得の低い階級から高い階級に階層別(等人口比)に並べ、縦軸に各所得階級の占める所得割合を累積して作成されます。この構成により、もし、全ての階級で所得割合が同一であれば、この累積度数分布は45度線上に沿って積み上げられたものになり、一方高所得階級に所得が集中するほど、下方向への凸性が強く表れることになるわけです(1)


図1

2は、総務省「全国消費実態調査」より作成した、わが国の、19842014のローレンツ曲線です。ローレンツ曲線をみると、確かにわが国では所得分布の格差が拡大していることが視覚的に捉えられる一方、それが一体どの程度なのか、定量的に把握することは困難です。では、どうしたら良いか。次回はこの問題について考えてみましょう。


2

 

(榊 俊吾)

2018年12月 8日 (土)

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