金井兼介さん(大学院1年)が国際学会でベストポスター賞を受賞!

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コンテンツ ビジネス イノベーション研究室で指導している吉岡です。

12月1日・2日にタイのバンコクで開催された国際会議CMIC(Creative Media and Innovation Conference)2017で、金井兼介さん(大学院1年)がベストポスター賞を受賞しました!

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今回発表したのは、ビーコンとデジタルサイネージを連携したデジタルマーケティングの手法やシステム開発に関する研究です。私の研究室でこれまで受け継いできた研究をベースに、金井さんが新たなシステムを開発しました。これまでの取り組みについては以下の大学リリースをご参照ください。

 

<リリース> *その他のリリースは研究室ホームページのリリースからご覧いただけます。
コンテンツ ビジネス イノベーション 研究室

 

簡単に研究コンセプトを説明します。インターネットではホームページへのアクセスを増やすために「WEBマーケティング」を行います。これはすでにほとんどの企業が取り組んでいますが、これから重要となるのが「デジタルマーケティング」です。近年では、スマートフォンが普及したりセンサー技術が発展し、「IoT(Internet of Things)」つまり「モノのインターネット」に注目が集まっています。また、電車を利用したりコンビニで何かを購入する際に非接触のカードを使う方が増えていますが、これらのデータから利用者の行動を分析することも可能です。ただし、カードの場合は自らタッチするという「行動」を起こさないとデータがとれませんが、ビーコンを使うと興味を持って近づいたり、お店の中をどのように動いたかなどのデータをとることができ、これまでに分からなかった消費者の行動を分析することも可能になります。本研究では、このデータを分析し、その人が興味を持つと予想される情報を提示することを目的としています。

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CMICへの投稿は私との共著で行いましたが、英語でのポスター発表は金井さんが中心となり行いました。今回が初めての英語での発表でしたのでいろいろ苦労はあったと思いますが、持参したパソコンでシステムやコンテンツをデモンストレーションしながら丁寧に説明をしました。

 

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海外で発表が出来るだけでも光栄と思い行きましたが、まさかこのような賞まで頂けるとは思ってもいませんでした。金井さんにとっても良い経験になったでしょうし、また教員としても本当に嬉しい体験でした。これも、すでに卒業した先輩の蓄積やご指導頂いた多くの皆様のお陰です。この場をお借りしてお礼を申し上げます。

 

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中尾の初灯籠(1)

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私が6年前から行っている研究で、長野県の野沢温泉村における道祖神祭りというのがあり、それを紹介させていただきます。

道祖神祭りというのは、長野県の北信地方で、初子の祝い・厄年の祓い・良縁祈願などを目的として行われるお祭りです。みなさんも長野を旅行したことのある人は、道端に下の画像のように可愛らしい男女の石像を見たことがあると思います。道祖神は、村の境界となる道や辻に祀られて村の守り、旅の守りとされる神です。

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野沢温泉の道祖神祭りでは、道祖神像が木造で3組作られるとともに、社殿と呼ばれる高さ10M、広さ8M四方ある社が造られます。お祭りは115日に行われるのですが、道祖神像は7月に伐採されたくるみの木から、社殿は10月に伐採されたブナや赤松によって造られます。お祭り本番では、この社殿に火をつけようとする村人と厄年の攻防があり、最終的には社殿は燃やされます。

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広告とAI

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メディア社会コースの進藤です。
わたしは広告を専門にしています。
広告というと、テレビコマーシャルなどの楽しい映像や音楽を思い浮かべると思います。
もちろんそれもその通りですが、現代の広告ではいろいろな先端技術が使われており、技術の見本市のような面もあります。
最近では話題のAI(人工知能)も広告に活用されています。
たとえば、見る人によって、違う広告を、そのたびに作って提示するようなことも可能になっています。
まだ、広く一般に使われるまではいたっていませんが、今後、広告の領域では、広くAIが使われていくと思われます。
大変楽しみな時代になってきました。

大学院授業「マルチモーダル・コミュニケーション特論」の紹介

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この授業では、コミュニケーションの仕組みを明らかにする方法について学びます。コミュニケーションは言葉によるやりとりだけでなく、視線やジェスチャー・身体の向き・服装・化粧など様々なモダリティから発される情報を駆使して行われています。この授業ではそれらのマルチモーダルな情報を分析する道筋を示し、大学院生自身のアイデアに基づくコミュニケーションの規則を発見する練習をしています。

授業の概要は以下です。

1.言語分析

 1.隣接ペア(第1回)

 2.話者交替(第2回)

 3.修復(第3回)

2.非言語分析

 1.視線(第4回)

 2.ジェスチャ・ポスチャ(第5回)

3.マルチモーダル・コミュニケーション分析

 1.着眼ポイントの発見・分析(第6回)

 2.データセッション(第7回)

第1回から第5回までは分析に必要な基礎理論の講義と会話データを用いた概念要素の発露部分の発見能力を養う演習をしています。第6,7回では、基礎理論では説明できない現象を各自が発見して、それを事例分析します。

例えば、第1回は「隣接ペア」という事象を見ます。隣接ペアとは以下のようなものです。

1部分 X

2部分 Y

Xの例

Yの例

質問

返答

太郎はどこ?

学校よ

依頼

承諾/拒否

塩を取ってください

はい

申し出

受諾/拒否

コーヒーはいかが?

ええ、いただきます

誘い

受諾/拒否

映画に行かない?

いいよ

感謝

承認/拒絶

ありがとう

どういたしまして

評価

同意/不同意

楽しかったね

そうだね

非難

否認/是認

その態度が良くないのよ

そんなことないさ

挨拶

挨拶

こんにちわ

こんにちわ

AさんがBさんに質問(「太郎はどこ?」)をすると、Bさんはそれに返答(「学校よ」など)をしなければなりません。このようにABの発話が対になるような内容のペアのことを指します。

演習ではこういったペアを会話の書き起こしデータの中からすべて見つけてマークする、というようなことを練習します。

文責:榎本美香

先端メディア・ゼミナール「コミュニケーション・サイエンス」の紹介

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この授業の目的は「コミュニケーションの原理に関する新しい発見をし、対外発表をめざす.文献購読によって世界各国で開発発展しているコミュニケーションの最先端分析手法を学習する.」というものです。

どういう文献を読むか、どういう分析手法を学習するかはある程度受講生の希望に沿って決めます。

現在の受講生は2年後期の重田くん1名です。重田くんはセマンティック・ウェブに関心があり、ユーザーの関心を抽象的に捉え、検索範囲を広げるということに興味がありました。例えばGoogleで検索したときに、検索したい対象のイメージはあるんだけど、名称が分からないと言う時、なかなかヒットしなくて困ることが多々あります。例えば、以下の画像のようにホテルのフロントにおいてあるお洒落な容器を探していたとします。

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でも名称がわからない。とりあえず「ウォーターサーバー」という単語で検索し見ると、以下のような水自体を購入するサイトが引っかかります。

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実は、お洒落な方は「ウォーターディスペンサー」というのですが、この単語がわからなければ、見つけるのに苦労します。もっと「水を冷やしておき(温めておき)、欲しい人が自由に飲めるもの」といった物の目的に応じた検索ができないか、というのが重田くんのやりたいことです。

彼は2年生前期に先端メディア学を受講し、その中で自身でPerl言語を用いてデータベースを整備する、関連する用語が多い教科は互いに関連付けるタグを用意するということを学習してきました。それに続く先端メディア・ゼミナールでは、セマンティックウェブに関連する論文を読む傍ら、検索エンジンApache Solr を使った検索が可能なようにそのプログラミング方法を学んでいます。

文責:榎本美香

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